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運営委員会は葉酸強化義務化を推奨

Board recommends mandatory fortification
Thursday 17 May 2007
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2007/may/folatefort
FSAの運営委員会は、英国保健大臣に対して食品の葉酸強化を義務化すべきであると助言することに満場一致合意した。これは神経管欠損(NTD)予防対策の一環である。
ノッティンガムで開催された公開会合において、運営委員会は葉酸をパンや小麦に添加すべきであるかどうか諮問され、任意の葉酸強化のコントロールがその助言の必須要因であることに合意した。
運営委員会は保健大臣に対して人々、特にリスクのある集団の教育のためにこの問題に関するさらなる対応が必要であるという強いメッセージを送った。
議論のなかで、運営委員会は二分脊椎などのNTD児妊娠予防のために若い女性の葉酸摂取量を増やす各種方法について検討した。現在毎年700-900人のNTD児が生まれている。
運営委員会はパン又は小麦粉に葉酸を添加することで現在十分に葉酸を摂っていない1300万人の栄養状態が改善できると決定した。
運営委員会は朝食シリアルやスプレッドなどのような製品への任意の葉酸添加も制御することを望む。さらに一部の人の過剰摂取を避けるために、サプリメント摂取に関するより明確な一般向け助言も必要である。
米国・カナダ・チリなどの国々では既に小麦粉に葉酸を添加している。米国では10年前にこの規則を導入し出生時欠損を1/4以上減らしている。
葉酸の添加を小麦粉にするかパンにするか、適切な表示はどのようなものか等については6月の公開会合において検討される。