食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

BfRはチョコレートのカドミウム規制を推奨

11.06.2007
http://www.bfr.bund.de/cm/208/bfr_schlaegt_die_einfuehrung_eines_hoechstgehalts_fuer_cadmium_in_schokolade_vor.pdf
チョコレートにはカドミウムが含まれることが知られている。カドミウムはヒトの腎臓を傷害し吸入すると発ガン性がある。ドイツでもヨーロッパでもチョコレートのカドミウム含量に規制値はない。
現在ヨーロッパの食品中重金属規制値の見直しを行っている。BfRはチョコレートからのカドミウムの摂取量と健康影響を評価し、最大規制値を設定することを推奨する。
チョコレートのカカオ含量は製品により異なる。ビターチョコレートでは 50-99%がカカオマスである。カカオの育つ土壌条件により、カドミウム含量は大きく異なる。特にカカオ含量の多いチョコレートについてはカドミウム含量が高い可能性がある。
消費者は主に食品と煙草の煙からカドミウムを摂っている。WHO1によるPTWIは0.007 mg/kgである。
チョコレートのカドミウム含量は0.1-0.3 mg/kgで、成人が週に150gのチョコレートを食べると、チョコレートからのカドミウム摂取量は、PTWIの3-10%となり許容できるが、子どもの場合8-50%となる。
BfRは新しいチョコレート摂取データを今年末までに入手し評価を行う予定である。