食品安全情報blog過去記事

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科学は多数決ではない

Science Is Not a Democracy
June 15, 2007
Gilbert Ross, M.D.
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1555/healthissue_detail.asp
ワシントンタイムに掲載
科学者は何年も前に子どもへのワクチン接種と自閉症の関連を否定した。しかし声の大きい運動家たちが関係があると言い続けている。彼らとその弁護者にとっては、科学は重要ではない。彼らの最後の望みは、科学ではなく、法律により正当性を認められることである。
子どもの時のワクチン接種と自閉症とに関連はないことは何度も何度も科学的に証明されてきた。ワクチン接種を受けた子どもの方が自閉症になる確率が多いということはない。さらにワクチンから水銀が除去された後も自閉症は増加し続けている。こうした事実にも関わらず、同一の問題に関する数千の訴訟の最初の一つ、「ワクチン裁判」−実際には連邦請求裁判所が始まった。ワクチンが自閉症の原因だと主張する活動家の一人は、この裁判を「自閉症の原因がワクチンである根拠を初めて法律が明らかにするであろう」と述べている。
そうなのだろう。ワクチン裁判ではワクチンの安全性は三人の特別補助裁判官によって裁かれる。三人とも医学や科学の専門家ではない。
中略
もし賠償命令が出たら、現在ワクチンを製造しているたった5社の製薬会社は、負債と利益の少なさからワクチン製造から撤退するであろう。今でもそうなのにワクチン不足は真の災厄をもたらすであろう。
ワクチンが自閉症の原因であるという主張は英国でのおたふく風邪や米国での百日咳の再流行を悪化させるであろう。ナイジェリア北部や中央アフリカでは数年前にワクチンが不妊の原因であるというイスラム教徒の迷信がポリオを再興させた。

(日本でもこんな話が・・・
JBM 判例に基づいた医療
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A4%E4%BE%8B%E3%81%AB%E5%9F%BA%E3%81%A5%E3%81%84%E3%81%9F%E5%8C%BB%E7%99%82