食品安全情報blog過去記事

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政府はトランス脂肪を禁止すべきか? ノー

Should the Government Ban Trans Fats? No
July 18, 2006
Elizabeth M. Whelan, Sc.D., M.P.H.
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.995/news_detail.asp
NASによるセミナーの一環として行われたCSPIとACSHの代表者によるトランス脂肪を巡るサイエンスディベート
それぞれ15分ずつプレゼンを行う。CSPIは政府はトランス脂肪を禁止すべき、ACSHは禁止すべきではないとの立場から。
トランス脂肪のリスクは誇張されている。心疾患にはトランス脂肪以外のリスク要因である喫煙や高血圧や肥満の方が寄与が大きい。トランス脂肪より遙かに多く摂っている飽和脂肪を減らす必要がある。個人のライフスタイルを変えようとする政策はしばしばうまくいかない。トランス脂肪ゼロを謳った製品が消費者に宣伝されるだろうが必ずしもそれだけで健康によい製品にはならない。代替品が良いものかどうかはわからない。
ACSHは飽和脂肪とトランス脂肪の両方を減らすことを推奨しゼロトレランスは必要ないと考える。トランス脂肪の有害影響を過剰に宣伝するのは公衆衛生上有害である。
トランス脂肪騒動の馬鹿馬鹿しさは、フォーシーズンズレストランの購入マネージャーJoel Patrakerがトランス脂肪を使わないことを自慢して「我々は大量の農場とれたてのバターを使っている」と言ったことに明らかである。



EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より