食品安全情報blog過去記事

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FAOとWHOは全ての国に対し食品安全にさらに気を配るよう要請

FAO and WHO urge all countries to be more vigilant about food safety
19 July 2007
http://www.fao.org/newsroom/en/news/2007/1000629/index.html
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2007/pr39/en/index.html
最近の食品騒動は世界の食品安全システムの脆弱さを示す
FAOとWHOは全ての国に対し食品安全システムの強化と生産者や取引業者への監視強化を求める。
動物飼料や魚飼料にメラミンが検出されたり、水産養殖品に未承認動物用医薬品が使用されていたりといった食品安全上の事件は健康に影響する可能性があり食品の国際取引拒否につながる。そのような事故は食品安全上の知識不足や不法行為により引き起こされる。
過去12ヶ月間にWHOとFAOは一ヶ月あたり最大200件の食品安全事故の公衆衛生への影響を調査した。国際的に問題となる食品安全事故はINFOSANにより各国に共有されている。
食品安全は全ての国、全ての消費者の問題である。食品安全上のギャップを埋めることは全ての国にとって利益となる。各国は国際的に合意された食品の品 質や安全上の基準を守っている場合のみ世界規模の食品市場に参入することができ、消費者の信頼を得ることができる。消費者は食品中のハザードについて知らされ、保護される権利がある。
不適切な食品安全システム
脆弱な食品安全システムはサルモネラ大腸菌による病気や残留農薬などによる食品安全事故の頻発をもたらす。安全でない食品や水による下痢だけで、毎年180万人の子どもたちを殺している。
途上国における食品生産システムには多くの課題があり、多くの途上国の食品安全規制は不完全で時代遅れで国際的基準に達していない。消費者の安全を確保し国際基準に合致するため、各国の食品安全担当機関はさらに監視を強化すべきである。
FAOとWHOは各国政府の食品監視システム設立や検査・サーベイランスなどの改善に協力する。Codex基準やガイドラインの採用は食品安全や消費者保護を確保するのに役立つであろう。