Natureニュース
Libyan ordeal ends: medics freed
Declan Butler
24 July 2007
http://www.nature.com/news/2007/070723/full/448398a.html
飛行機が彼らをブルガリアに連れて行き恩赦を与えられた
子どもたちを意図的にHIV感染させたと有罪判決を受けた6人の医療従事者を乗せたフランス政府の飛行機が、7月24日にブルガリアのソフィアに着陸した。8年間のリビアの刑務所での試練が終わった。
5人のブルガリア人看護師と1人のパキスタン人の医師は、ブルガリア大統領Georgi Parvanovにより直ちに恩赦を与えられた。
今回の動きは子どもたちの家族に、EUとブルガリアとリビアの作った財団から一人あたり100万米ドルの「補償」金を支払ったことを受けてのもので、Natureの理解では実際にはほとんどのお金はリビア政府自身が支払い、リビアの面子をつぶさずに済んだ。
リビアはこの6人を長いこと政治の取引材料として扱い、解放直前までEUとの政治的および経済的結びつきを改善するさらなる譲歩を引き出そうとしていた。
Science NOW
リビアは外国人医療従事者を解放
Libya Frees Foreign Medical Workers
By John Bohannon
24 July 2007
http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2007/724/2?etoc
問題点として、リビアにおけるHIVの流行の実態が不明であり、研究の必要があるとしている。HIVウイルスの由来として最近リビアに大量に流れ込んでいるアフリカ難民が疑われている。リビア保健当局の協力による正確な疫学データが、ベンガジの流行が希な孤発例なのか全国的流行の兆しなのかを見分けるのに必要。
