食品安全情報blog過去記事

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ゼオライト(合成アルミノケイ酸ナトリウム)の乳牛用乳熱リスク削減用としての安全性に関するFEEDAPパネルの意見

Opinion of the Scientific Panel FEEDAP on the safety of Zeolite (sodium aluminosilicate, synthetic) for the reduction of risk of milk fever in dairy cows
1 August 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/science/feedap/feedap_opinions/ej523_zeolite.html
ゼオライトに関する先の意見において、FEEDAPパネルは乳熱リスクを削減する可能性があると述べた。最近のデータはこれを、特に三回以上分娩した乳牛について、確認している。ゼオライトは分娩後の血清中カルシウム濃度減少を徐々に抑制する。乳熱リスク削減効果が示されているのは500 g day-1ゼオライトの投与量のみであるが実際には250− 500 g day-1 (約25−50 g kg-1 最終飼料)が実用的であろう。500g以上のゼオライトでは飼料摂取量が劇的に減少する。FEEDAPパネルはゼオライト処理による副作用が長期間続くものではないこと、ゼオライト由来のアルミニウムが乳牛の安全性に懸念がないこと、仔ウシへの影響はないことを確認した。ゼオライト処理により血清アルミニウム濃度は変化するが乳中のアルミニウム濃度は影響されない。従って消費者のアルミニウム摂取量にも影響を与えない。また環境へのリスクはない。
FEEDAPパネルはこの新しい使用法を既存の飼料添加物規制にどのように導入するかについていくつかの助言を行った。