食品安全情報blog過去記事

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EFSAは農薬への急性食事暴露について助言する

EFSA advises on acute dietary exposure to pesticides
10 August 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/press_room/news/wns_ppr_acutedietaryexpo_pesticides.html
EFSAは残留農薬への急性食事暴露を推定する方法について助言を発表した。これは農薬の安全性評価の重要な要素で、MRL設定に使用される。
ある人が、ある農薬処理した食品を1日にたくさん食べた場合の暴露量を計算するのに、リスク管理者は短期摂取国際推定(IESTI)として知られている方法を使う。現在IESTIの計算方法の変更について国際的議論がある。欧州委員会はEFSAに既存の計算方法がどのくらい安全側に寄ったもので、パラメーターの変更によりどうなるかについて諮問した。
EFSAのPPRパネルは加盟国の専門家を加えた大規模チームを作成して作業を行った。現行のIESTI方程式とモニタリングデータを用いると、どの国でも全てのシナリオで99%、ほとんどの場合99.9%が安全域に入ると推定された。残留農薬の分布の不均衡などのために使用されるパラメーターの変更は全体にはあまり影響しないが個々の消費者の保護レベルには影響する。結論としてIESTIは良いツールではあるがいくつかの修正が必要である。
詳細は以下
果物や野菜の残留農薬急性食事摂取評価に関するPPRパネルの意見
Opinion of the Scientific Panel on Plant protection products and their Residues on acute dietary intake assessment of pesticide residues in fruit and vegetables
10 August 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/science/ppr/ppr_opinions/ej538_iesti.html
MRLはARfDを超えないよう設定される。
(日本では使っていないと思う)