食品安全情報blog過去記事

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A1 及び A2 ミルク

A1 and A2 Milk
Updated September 2007
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/factsheets2007/a1anda2milk14septemb3706.cfm
A2ミルクが消費者を自閉症統合失調症、糖尿病、心疾患から守るという主張があるが、FSANZは入手できる情報が食品基準改定の根拠となるとは思わない。
A1 及び A2 ミルクとは何か?
ミルクには多くの種類の蛋白質が含まれ、その割合はウシの品種によっても動物の種類によっても異なる。牛乳に含まれる主要6種の蛋白質のうち4種がカゼインで、カゼインが牛乳中蛋白質の80%を占める。カゼインの主要なものがベータカゼインで、ベータカゼインにも各種あるがA1 及び A2が主なものである。
A1タイプのベータカゼインが多いものをA1ミルク、A2タイプのベータカゼインが多いものをA2ミルクと呼ぶ。
ホルスタインなどのある品種のウシは主にA1ミルクを出し、GuernseysやヤギやヒツジはA2ミルクを出す。オーストラリアやニュージーランドで生産されているミルクは通常A1とA2の混合である。
FSANZはこれらの主張をどう考えるか?
FSANZはこれら二つのミルクの健康影響については非常に限られた根拠しかないと考える。もしさらなる研究結果があれば対応する。FSANZはミルクに関する食品基準改定の申請は受け取っていない。
消費者はミルクを避けるべきか?
ノー。FSANZはミルクはほとんどの人にとって安全で栄養価の高い食品成分とみなし続けるべきであると考える。