食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

ファストフードレストラン懇談会はトランス脂肪と飽和脂肪の削減に合意

Quick serve restaurant roundtable agrees to reduce transfats and saturated fats
26 September 2007
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/mediareleases/mediareleases2007/26september2007senat3722.cfm
オーストラリアファストフードレストラン産業代表者による、製品からの人工トランス脂肪酸削減の進行状況を報告する懇談会が行われた。
懇談会の座長を務めた保健省の政務次官であるBrett Mason上院議員は、ファストフードレストラン産業がこの重要な公衆衛生問題に迅速に対応したことを歓迎していると述べた。
「私はファストフードレストラン懇談会による飽和脂肪含量を増やすことなくトランス脂肪を削減するための対応の進行状況に感激した。2007年3月にオーストラリア政府が懇談会を招集し、その後これほどの短期間で成果を上げていることを歓迎する。」
トランス脂肪酸の摂取と心疾患リスクには科学的に関連がある。FSANZは食品中のトランス脂肪酸に関するレビューを行い2007年5月にオーストラリア・ニュージーランド食品規制担当大臣会合に報告した。その報告ではオーストラリア人のトランス脂肪酸摂取量は総摂取エネルギーの0.6%、ニュージーランド人は0.7%で、WHOにより提案されている1%より十分低い。
食品の品質や味を維持しつつトランス脂肪酸をさらに削減するために、懇談会が設置された。トランス脂肪酸を削減しても飽和脂肪酸が増えてはならない。
懇談会参加者は多くの事業主が製品中トランス脂肪酸管理のための対策をとっていることを示した。さらに懇談会は今後3年間でさらにトランス脂肪酸を削減すると約束した。
オーストラリア心臓財団は懇談会メンバーに役に立つ「3ステップガイド」を提供した。このガイドはオーストラリアの食品産業にトランス脂肪と飽和脂肪の両方を減らすためのもので、飽和脂肪やトランス脂肪が何に含まれていてどうすれば減らせるかを、代替品は何かなどを示したものである。
このガイドを大企業だけではなくより小さな地元の食品業者も使用することを薦める。
2009年初頭に予定されているレビューではトランス脂肪削減の進行状況を評価する。もし十分な改善がなされていなければ次に規制を検討する。
オーストラリア人の飽和脂肪摂取量はWHO推奨より多く、トランス脂肪削減の際に飽和脂肪も削減しなければならない。