食品安全情報blog過去記事

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オーストラリア有害事象報告

Australian Adverse Drug Reactions Bulletin
Volume 26, Number 5, October 2007
2 October 2007
http://www.tga.health.gov.au/adr/aadrb/aadr0710.htm
コロイド銀摂取による危険
Dangers associated with chronic ingestion of colloidal silver
ADRAC(有害事象助言委員会)は、「コロイド銀産生装置」を用いて作ったコロイド銀(金属の細かい銀粒子を液体に懸濁したもの)を含む製品を摂取したことによる銀中毒の報告を4件受け取った。
・ 5才の少年が毎日数ヶ月間にわたってコロイド銀を摂取し、皮膚や舌の変色と肝機能異常になった。
・ 高齢男性がコロイド銀を毎日6ヶ月にわたって飲み、皮膚の青白い変色・拡張型心筋症・記憶喪失・言語不明瞭を伴う消耗性疲労により入院した。
・ 4年以上にわたり「コロイド銀産生装置」を使って作った液体を摂取していた高齢男性の皮膚が灰色に変色した。
・ 自家製コロイド銀を毎日3年間飲んでひげそりあとに局所使用もしていた成人男性が全身の皮膚の変色をおこした。
いずれの症例でも血漿中銀濃度が銀暴露していないヒトの数倍も高かった(バックグラウンドレベルは最大2.3 microg/Lと報告されている)。
オーストラリアではコロイド銀を含む製品の販売は認められていない。登録された局所使用用の銀製品を除き、製造方法にかかわらず銀の安全性や有効性には何の根拠もない。さらに銀には栄養学的価値は知られておらず、銀塩やコロイドなどの全ての形態で毒性があることはよく知られている。こうしたことにも関わらず、コロイド銀が治療に役立つという宣伝が続いている。
TGAは治療用と宣伝している未承認コロイド銀産生装置の販売停止措置を執るが、「コロイド銀産生装置」そのものを規制する法律はなく、オーストラリアで販売され続けるであろう。
銀中毒は主に長期的に銀を摂取したり塗り続けたりすることでおこる。特徴は不可逆的な青から灰色への皮膚上皮の変色である。その後皮膚全体やより深い組織や粘膜、爪、結膜、水晶体が影響される。
銀中毒による皮膚の変色はチアノーゼやメトヘモグロビン血症、ヘモクロマトーシスと誤診される可能性がある。銀中毒の他の症状には末梢神経障害、発作、血液学的・心臓・肝臓・腎臓の異常などがある。


(こういうの
ttp://www.catmew.net/SHOP_LiveCats/colloidalsilver_explanation.html
ttp://www.tomatolife.com/symptoms4/
買わないように )