食品安全情報blog過去記事

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動物食品アレルゲンの正体を暴く

Animal food allergens unmasked
14-Oct-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-10/nbi-afa101107.php
Journal of Allergy and Clinical Immunologyに発表された研究によれば、動物食品中蛋白質がヒト蛋白質とどれだけ似ているかがアレルギーを誘発するかどうかに関連する。
理論的には全ての蛋白質がアレルゲンとなり得るが、実際にアレルゲンとなるかどうかはヒトの蛋白質との進化における距離による。例えば馬のミルクに含まれる蛋白質はヒトの乳蛋白質との相同性は最大66%であるが、ウシやヤギは53%以下しか相同ではない。これは牛乳アレルギーのヒトはヤギ乳にもアレルギーがあることが多いが馬乳には耐えられることが多いことを説明する。全体として54%以下の相同性の動物蛋白質がアレルゲンとなりうる。
Evolutionary distance from human homologues reflects allergenicity of animal food proteins. John A. Jenkins, Heimo Breiteneder, E. N. Clare Mills. Published online by the Journal of Allergy and Clinical Immunology on October 16 2007