食品安全情報blog過去記事

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人を欺くもの:吸いがら、嘘、そして公衆衛生(New York Postより)

Smoke & Mirrors: Butts, Lies, and Public Health (from the New York Post)
Jeff Stier, Esq.
October 23, 2007
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1623/healthissue_detail.asp
タバコの健康リスクに関するごまかしの日々は終わっていない・・今や歪曲は「善良なやつら」にも由来する。
何十年ものあいだ、企業の出資したタバコ研究所が喫煙の有害作用を否定し続けて公衆衛生に危害を与えてきた。しかし今日、反喫煙派からある種のリスクの誇張が広められている。そのような誇張は全ての公衆衛生のための仕事に対する信頼性を損なうものである。
ボストン大学のDr. Michael Siegelによる驚くべき研究が指摘しているのはニューヨーク市保健省などのキャンペーンで受動喫煙の健康リスクを大きく誇張していることである。Siegelは喫煙に反対しているし職場での禁煙を支持している。しかし一部の禁煙団体による短期間の受動喫煙暴露による危険性の誇張は、禁煙運動の信頼性を損なっている。
長期間の高用量受動喫煙は心疾患リスクを大きくするという根拠はある。また短期であっても重大な冠動脈疾患のある人には安全ではないであろうとの推定もある。しかし健康な人が一時的に環境中タバコの煙に暴露されたからといって心臓発作のリスクが増加するという主張を支持する根拠はない。ニューヨーク市保健省がニューヨークタイムスに掲載した広告「非喫煙者受動喫煙にたった30分暴露されただけで、長期喫煙による影響と同じ生理反応のうちいくつかが起こる可能性があり心疾患リスクが増加する」には根拠がない。
中略
喫煙は米国における予防できる死亡の主因であり、緊急に対策が必要である。 誇張によりタバコ政策にいくらかのメリットはあるかもしれないが、(政策の信頼性を損なうという意味で)全体的な公衆衛生には有害であろう。