食品安全情報blog過去記事

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EWGのビスフェノールA報告

Environmental Working Group (EWG)
ミルクの恐怖:容器が有害?
Formula Fears: Is The Packaging Harmful?
CNN American Morning
http://www.ewg.org/node/25725
CNNのテレビ番組のクリップ(クイックタイム)


EWGによるミルクのガイド
EWG's Guide to Infant Formula
http://www.ewg.org/reports/infantformula
缶に入った液体ミルク(調整済み乳児用ミルク、日本ではあまり見ない)のBPA濃度が平均5.3 ppb
哺乳瓶から溶出するのは検出限界以下がほとんどで、たまに数ppb、熱い液体を長時間入れておくと増える。
だから哺乳瓶より缶詰ミルクのほうがビスフェノールAリスクが高い、という主張


こうした報道に対してACSHのJeff Stierは以下のように述べている.
テレビの朝のニュースを嘆く
Mourning TV's AM News
December 5, 2007
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1642/healthissue_detail.asp
朝のニュース番組が昼近くまで長くなるにつれて、質が低下している。NBCの TodayやABCのThe Viewなどは男性立ち入り禁止のショッピングやダイエットや化粧や健康法などの話題でいっぱいの女性の花園である。「がんの恐怖」が「メイクの仕方」と同じカテゴリーで伝えられる。活動家達が「化学物質の恐怖」を語りレポーターが視聴率を稼ぐために番組を作る。
赤ちゃんのミルクにビスフェノールAが入っているという報道を見て動揺している母親を誰が責められようか?しかし実際にはビスフェノールAの心配をする必要はない。
親たちは子どもたちに世の中の脅威について教えなければならないと考えている。このこと自体は良いことである。しかし彼らは活動家達やテレビのレポーターが脅威を作り出すことを知れば怒るであろう。消費者ができることは、不幸なことに、テレビを見ないことである。
(いわゆるワイドショーのような「情報番組」で提供される「情報」の質に問題が多いということ)