食品安全情報blog過去記事

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GMOパネルの第27回会合議事録 2007年11月22-23

Minutes of the 27th plenary meeting of the GMO Panel - 22 and 23 November 2007
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Event_Meeting/GMO_Minutes_37th_plenmeet,3.pdf
・EFSAの、GM飼料を与えた動物由来肉・ミルク・卵中の組換えDNA断片又は蛋白質の運命に関する声明に関する追加の文献の解析
2007年7月20日に発表した上述声明*について、欧州委員会とFSAから追加の関連文献の提示とこれら文献の結論「多くの家畜での実験研究データから、GM植物に由来する組換えDNA断片や蛋白質がブロイラーやウシやブタやウズラなどの畜産動物の組織や体液や可食部から検出されたことはない。」への影響について照会があった。組換えDNA断片が動物製品から検出されたという論文も含む多くの動物実験での知見がこの結論を支持する。より感受性の高い方法でより多くの実験が行われれば、将来そのような検出例が増えるであろう。上述のEFSAの声明にあるように、「DNA断片や蛋白質の腸管からの取り込みは動物の生理的プロセス」であり、「GM植物の組換え配列は単一又は低コピー数しか存在しないため、吸収は希で検出は困難」である。追加の文献は以下の結論を変kぉうしない。
(1)食品や飼料中には生物学的に活性のある遺伝子や蛋白質が様々な量で普通に含まれる。食べると、ヒトや動物の消化管内では短いDNA断片やペプチド断片に速やかに分解される。
(2)今日まで、多数の家畜での実験で、GM植物に由来する組換えDNA断片や蛋白質が組織や体液や
可食部から検出されたことはない。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20070726#p11


・PNASに発表された論文(Rosi-Marshall et al, 2007 PNAS, 104, 41: 16204-08 )の解析
「トランスジェニック作物副生成物中の毒素が上流河川の生態系に影響するかもしれない」という論文を検討した。結果として、この論文に示されたデータはRosi-Marshallの結論を支持しない。このような低濃度の暴露では毒性影響はない。
(詳細は略。論文の欠陥を指摘し、著者に照会するとしている。)

日本語ではこのへん参照
http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/091/mgzn09107.html