食品安全情報blog過去記事

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カフェインと流産の関係

New Kaiser Permanente study fortifies caffeine's link to miscarriage
21-Jan-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-01/kpdo-nkp011108.php
コーヒー、紅茶、炭酸飲料、ホットチョコレートにリスクがある
American Journal of Obstetrics and Gynecologyのオンライン版に発表された研究によれば妊娠中にカフェインを多く摂ると流産のリスクが高くなる。
これまでにもカフェインの摂取と流産の関係は示されていたが、これはつわりを完全にコントロールした最初の研究である。1996年10月から1998年10月にサンフランシスコのKaiser Permanente会員施設で1063人の妊娠女性を対象に調査を行った。1日あたり200 mg以上のカフェインを摂っていた女性は全く摂らなかった女性の二倍の流産リスクがあった。200mg以下のカフェインを摂っていた女性は40%以上リスクが増加した。コーヒー以外のカフェインでも同じである。
この研究から言えることは妊娠中の女性はカフェインを避けることを検討すべきかもしれないということである。カフェインは胎盤を通過し、胎児はカフェインの代謝能力が低いので胎児に有害であると考えられている。またカフェインは細胞の発達に影響し胎盤の血流を低下させる可能性があるとされている。