食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

飼料添加物として使用が認められているセンデュラマイシンの非標的飼料への交差汚染に関するCONTAMパネルの意見

Cross-contamination of non-target feedingstuffs by semduramicin authorised for use as a feed additive - Scientific opinion of the Panel on Contaminants in the Food Chain
25/01/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178681094692.htm
センデュラマイシンはニワトリやシチメンチョウ用飼料に最大濃度25 mg/kgで使用が認められているコクシジウム抑制剤である。飼料業者規制により要求されている事項が守られていても実際には一部の飼料に交差汚染がおこり、非標的動物用の飼料に混入することがある。
センデュラマイシンによるイヌ毒性はイオノフォアに典型的なもので、さらに他の動物では調べられていない網膜の変化が誘発される。センデュラマイシンの家畜での毒性データは少なく主に短期データに限られる。限られたデータから、センデュラマイシンを最大許容濃度含む飼料を間違って食べたことによる非標的動物での有害影響はなさそうである。
10%の飼料交差汚染があると0.13 mg/kg b.w./日の摂取量になる。この濃度はラットの2年間試験のNOEL 0.125 mg/kg b.w. /日と同等であり、非標的動物での有害健康影響はないであろう。
マデュラマイシンの場合同様に消費者への暴露量を推定すると体重60kgのヒトで0.062 g/kg b.w./日でありADIの5%となる。従って情報は限られてはいるが消費者の健康にはリスクとはなりそうにない。