食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

害虫か珍味か

Beastly bugs or edible delicacies
19 February 2008
http://www.fao.org/newsroom/en/news/2008/1000791/index.html
世界中で1400種以上の昆虫がヒトの食用になっている。昆虫は経済的にも栄養的にも期待できる。FAOが今週開催するワークショップでアジア太平洋地域における昆虫開発の可能性について検討する。
昆虫を食べるという考えは一部の人には普通ではなく食欲を失わせるものかもしれないが、世界の多くの地域では普通に食べられている。アフリカの36ヶ国では少なくとも527の昆虫が食べられていて、アジア29ヶ国、南北アメリカ23ヶ国でも昆虫を食べる。
ヒトが食べていることが報告されている数百の昆虫のうち、最も多いのは4つの 昆虫集団由来のもので、甲虫類・蟻や蜂・バッタやコオロギ・蛾や蝶である。 食糧としては昆虫は栄養価に富み、一部の昆虫は肉や魚同様の蛋白質を含む。 また一部の昆虫は、特に幼虫の場合脂肪やビタミン・ミネラルを多く含む。
多くの食用昆虫は自然の森から採取されている。昆虫は森の生物多様性の最大の部分であるが研究は少ない。食べられる昆虫のライフサイクルやポピュレーションダイナミクス、経済的価値や管理の可能性については驚くべきことにほとんどわかっていない。
ヒトが飼い慣らしている昆虫は蚕やミツバチなど極僅かで、食用昆虫への関心はごく最近高くなってきたばかりである。