食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

神話と迷信

Myths and superstition
Andrew Wadge
February 28th 2008
http://www.fsascience.net/2008/02/28/myths_and_superstition
昨日の「科学と信仰」のエントリーの追記として、私は昨夜Sense about Scienceが主催したAlan Sokal教授のレクチャーに参加した。Sokal教授は1996年に雑誌Social Textに'Transgressing the boundaries: Towards a transformative hermeneutics of quantum gravity'という馬鹿げた論文を書き激しい批判を巻き起こした(ソーカル事件http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AB%E4%BA%8B%E4%BB%B6)。 Sokalはその時、科学が宗教や神話や占星術のような他の世界観と同じようなものとされていると主張している。
Sokalは明晰な思考や根拠を大切にしない人たちと議論するのを楽しんでいたが、彼が講義で示唆したように、政府の政策が科学ではなく神話や迷信に基づいて行われる場合には恐ろしく深刻な問題となる。我々はみんな毎日の多くの決断に科学的方法を用いている、みんなが科学に習熟しているわけではないが。
食べ物の安全性や健康に良いかどうかを理解するためには、良き科学者がそうするように、根拠を真摯に検討し、自分の信仰に根拠がないことがわかったら見解を変更する心構えが必要である。
Sokal教授のレクチャーの音声ファイルは以下から
http://blogs.guardian.co.uk/science/category/podcast_1/