Questions and Answers on recycled plastics in food contact materials
Brussels, 27 March 2008
http://ec.europa.eu/food/food/chemicalsafety/foodcontact/memo_recycled_plastics.pdf
欧州委員会は本日、リサイクルプラスチックからできた食品包装容器の安全性を確保するための規制を採択した。この規制は、食品包装容器製造業者がリサイクルプラスチックを使用できる条件を設定し、天然資源の持続可能な利用とゴミの削減及びリサイクルの戦略目標を促進するためのものである。同時に高いレベルでの消費者保護も達成することが期待される。
ここにいくつか詳細を示す。
Q: 食品と接触する物質とは何か？
食品と接触する物質は、食品と接触する全てのもののことである。これらには包装材やカトラリー、皿、調理器具、容器などを含む。またヒトの飲用水と接触する物質や器具も含むが、固定されている私用及び公共水道装置は含まない。
Q: EU市場における食品と接触する物質中のリサイクルプラスチックの私用に関 する法的規制はどうなっているか？
食品と接触する物質中のリサイクルプラスチックは、Regulation (EC) No 1935/2004による食品と接触する物質に関する一般規制によりカバーされていた。加盟国によってはリサイクルプラスチックに関する異なる国内規制を持っている。一部の国は食品と接触する物質にリサイクルプラスチックを使用することを禁止しており、一部の国では認可制度を持っており、ガイドラインを発行している国もあれば国レベルでは規則のない国もある。
Q: 何故欧州委員会は食品と接触する物質のリサイクルプラスチックに関する規制を導入するのか？
この規制の主な目的は、食品と接触するプラスチックにリサイクルの市場機会を開くことである。製造業者に不必要な負荷をかけることなく未使用プラスチックと競合するチャンスを与えつつ安全性を確保するための基準を設定することにより、食品と接触する物質にリサイクルプラスチックを使用する市場ができるであろう。
Q: この規制におけるリサイクルプラスチックの主な規則は何か？
この規制では、EU全体で統一された認可を行うための、明確な中央集権型認可システム作成を提案している。食品と接触する物質へのリサイクルプラスチック使用提案のリスクアセスメントはEFSAが行い、欧州委員会は申請や認可などの管理を行う。個々のリサイクル過程は特定の技術やノウハウに基づくため、規制はそれぞれの過程の個別の認可になる。認可を与えられた事業主は、全てのリサイクル施設において認可条件に従っている責任がある。事業主は加盟国にリサイクルを行う施設を通知する義務があり、加盟国は領地内のリサイクル施設の管理に責任がある。
Q: EUで食品と接触する物質に使うためのリサイクル工程を認可されるための条件はどのようなものか？
あるリサイクル工程が認可されるには、プラスチックのみがリサイクルされていることと製造された商品が食品と接触するプラスチックに関する規制に合致していることを確保するための適切な制御システムがあることを示さなければならない。その製造システムが先に使用されたプラスチックに由来する汚染物質をヒト健康リスクとならない程度に削減するか、あるいは汚染がないことを証明できなければならない。さらにリサイクルプラスチックの品質が明確で制御されていることを示さなければならない。安全に使用できることがわかったもののみ認可されるであろう。
Q: リサイクルプラスチックの使用についての表示規制はどのようなものか？
リサイクルプラスチックの表示は任意である。しかしながら製造業者がリサイクル品であることを表示したい場合にはISO 14021:1999などの規制に従うこと。
Q: この規制はこの部門の革新に影響するか？
この規制はEUにおける新品とリサイクルプラスチックの競合市場を作り出し、リサイクル及び持続可能な包装部門の革新を促進するものである。
Q: 第三国由来のリサイクルプラスチックを含む食品と接触する物質についてはどうなるか？
この規制は第三国由来リサイクルプラスチックについてもカバーする。これらもまたリサイクル工程が認可されていなければならない。欧州委員会は認可されたリサイクル工程を使っている第三国の施設を通知する。
Q: 加盟国はEUとは別に食品と接触する物質にリサイクルプラスチックを禁止したり認可したりできるか？
できない。
食品と接触する物質に関する規制の詳細情報は以下より
http://ec.europa.eu/food/food/chemicalsafety/foodcontact/emerging_en.htm
