食品安全情報blog過去記事

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Todayが警告:我々の周りの至る所に化学物質がある!

The Today Show Warns: Chemicals Are All Around Us!
April 9, 2008
Gilbert Ross, M.D.
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.1147/news_detail.asp
今朝のNBCのTodayを見て、プラスチックボトルへの驚くべき警告と非科学的「報告」にコメントしたい。
ジャンクサイエンスの標的は、ある種のプラスチックボトルの成分であるビスフェノールAであった。実際、ビスフェノールAは我々の環境中の至る所に存在し、我々は全てこの合成物質(そしてその他の数多くの物質も)をごく微量体内に持っている。極僅かな量では健康に悪影響はないが、我々を怖がらせたがっている人々は真実ではない「科学と健康」の物語と一緒にして大騒ぎをする。私が言いたいのは「ラットで毒性があった量は日常的に我々が環境から暴露されている量の数千倍である」ということである。Dr. Elizabeth Whelanは「この番組は私がこれまで見た偏ったテレビ番組のトップ3に入る」と言っている。この番組の約98%はビスフェノールAの「危険性」についてのものであった。実際にはプラスチックボトルや消費者製品のBPAによるヒトへの脅威はない。
番組の司会者と出演していたスーツを着て聴診器をつけた「専門家」はさらにアメリカの消費者を脅していた。彼はラットの専門家でそのキャリアをあらゆる場所にある有害化学物質を見つけることに捧げてきた人物であるが、これまで50年間以上にわたってBPAがあらゆる年代の人々に安全に使われてきたという事実を無視して、「プラスチックボトルを使うことでホルモン作用がかく乱される、安全な暴露量はないのだからある種のプラスチックボトルは決して使ってはならない」と言った。
もしそれらがそれほど有害なら、なぜ今までそれによるヒトの病気が報告されていないのか不思議だ。この意見は馬鹿げている。Todayは議論の科学的側面を無視している。彼らがバランスの取れた報道をしたいわけではないのは明確だ。環境保護主義者たちやその友人のメディア関係者や州の法律家たちは各種の環境中化学物質を攻撃している。Todayのような有名なテレビ番組までもがこの時流に便乗したのは残念なことである。


番組のビデオ
6分くらい
http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/24023514#24023514
確かに背広に聴診器は変な感じ。


CSPIもプレスリリースしている
CSPIは、保護者がBPA塗装した缶や再利用可能なプラスチックボトルを避けたいだろうと述べた
CSPI Says Parents May Want to Avoid BPA-lined Cans and Reusable
Plastic Water Bottles
April 2, 2008
http://www.cspinet.org/new/200804021.html
缶とびんに入った食品の代わりに紙パックやレトルトパウチを薦めているのだが・・・。
日本なら水道水飲めば、とは思うけど。