食品安全情報blog過去記事

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血圧を低下させる食事は心疾患や脳卒中リスク低下にも関連するかもしれない

Blood pressure-lowering diet also may be associated with lower risk for heart disease, stroke
14-Apr-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-04/jaaj-bpd041008.php
高血圧予防食Dietary Approaches to Stop Hypertension (DASH)に推奨される食生活(動物蛋白質を少なく、低脂肪乳製品を適度に、植物蛋白質や野菜や果物を多く)と同様の食生活をしている女性は冠動脈心疾患や脳梗塞リスクも低いようである。Archives of Internal Medicineの4月14日号に発表された。
看護師健康研究において1980年に心疾患や糖尿病のない34-59才の88,517人の女性を2004年までに7回定期的に調査した結果。24年間のフォローアップ期間に2129人が致死的ではない心臓発作を経験し、976人が冠動脈心疾患で死亡し2317人が脳梗塞になった。
DASHに最も近い食生活の1/5は最もDASHスコアの低い1/5より冠動脈心疾患リスクで24%、脳梗塞で18%リスクが低かった。
Arch Intern Med. 2008;168[7]:713-720
http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/full/168/7/713

野菜や果物もさることながらナトリウム摂取量が全然違う
DASHに最も近いとされた集団のナトリウム摂取量は1041 mg/日(塩分で1日2.66g相当)で比較対象となった最も遠い集団は2676 mg(同6.84g)。日本人のナトリウム摂取量が平均12gとのことだから比べようがない。