食品安全情報blog過去記事

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飼料添加物として認可されているナイカルバジンの非標的飼料への交差汚染 CONTAMパネルの意見

Cross-contamination of non-target feedingstuffs by nicarbazin authorised for use as a feed additive[1] - Scientific opinion of the Panel on Contaminants in the Food Chain
30/04/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178704530760.htm
イカルバジンはニワトリ肥育用に最終飼料中濃度ナラシンと合計して最大50 mg/kgまで認められている4,4’-ジニトロカルバニリド(DNC)と2-ヒドロキシ-4,6-ジメチルピリミジン (HDP)を等モル含む非イオノフォア性合成複合体である。配合飼料作成の際の交差汚染により標的動物以外の動物が暴露される可能性がある。
各種非標的動物での限られた耐性試験に基づき、非標的動物が50 mg/kgの濃度のニワトリ用飼料を偶々食べたことによる健康リスクはない。また最大量を含む飼料の10%の交差汚染飼料からの摂取量はNOELを十分下回り、非標的動物への有害影響はおこりそうにない。消費者への暴露マージンははDNCのNOELに基づき計算すると約10000で、理論的10%の交差汚染によるリスクはない。