食品安全情報blog過去記事

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哺乳瓶の安全性

Baby bottle safety
Andrew Wadge
May 6th 2008
http://www.fsascience.net/2008/05/06/baby_bottle_safety
カナダ政府は食品と接触するプラスチックへのビスフェノールAの使用を制限するようである。BPAは哺乳瓶や食品容器や食器などを作るのに広く使われている。BPAは食品や飲料にごく微量移行する可能性があり、体内のホルモンシステムと相互作用するかもしれない。しかし世界中で膨大な研究が行われたがこの物質とヒトの生殖への悪影響との関連を示す決定的な証拠は見つかっていない。さらに溶出する化学物質の量はEUでは既に厳格に監視されている。
一人の親として、私は子どもたちの安全と健康が重要であることは承知している。だからこそEFSAが昨年広範なレビューを行って乳幼児を含めて食事からのBPA暴露はTDIより低いと結論したことを歓迎したのだ。TDIは一生涯にわたって取り続けても感知できるリスクのない体重あたりの推定量である。BPAに関しては3ヶ月のミルクを与えられている乳児が通常のミルクの4倍量を毎日飲まなければTDIに到達しない。もちろんFSAは最新の研究に常に注目している。