食品安全情報blog過去記事

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糖尿病−私はココアを飲むべきか?

Behind the headlines
Diabetes - should I cocoa?
Tuesday May 27 2008
http://www.nhs.uk/news/2008/05May/Pages/Diabetesshouldicocoa.aspx
本日のDaily Mailは「ココアに天然に含まれる成分が糖尿病患者を心疾患の脅威から防ぐ」と報じた。通常よりフラボノールを多く含むココアを糖尿病患者に与えたところ動脈の血流が30%増加した。さらにDaily Expressもこの研究を報じ「2型糖尿病の患者が毎日3カップのココアを飲めば血管の機能が1ヶ月以内に正常化する」と報道している。これはフラボノールを強化したココアの上腕動脈への影響を調べた小規模試験にもとづくもので、仮にココアの影響が本当だったとしても心血管系リスクとの関連は不明である。
ココアに含まれるフラボノールを心血管系疾患リスク削減のために医療目的使用するとすれば医薬品としての規制が必要であろう。チョコレートなどのココアを含む食品は同時に砂糖や脂肪が多いため糖尿病患者には望ましくない。もしフラボノールをたくさん摂りたいのであればチョコレートやココアを摂る量を増やすのではなく野菜や果物を食べた方がいいであろう。糖尿病患者は心血管系リスク削減目的でチョコレートを食べ始めるべきではない。