食品安全情報blog過去記事

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飼料添加物として認可されているジクラズリルの非標的動物飼料への交差汚染についてのAFCパネルの意見

Cross-contamination of non-target feedingstuffs by diclazuril authorised for use as a feed additive - Scientific opinion of the Panel on Contaminants in the Food Chain
30/05/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178712558845.htm
ジクラズリル塩酸はニワトリやシチメンチョウの肥育用などに最大1 mg/kg最終飼料で使用が認められている非イオノフォア合成コクシジウム抑制剤である。
最近FEEDAPパネルがウサギ肥育用への使用について評価し1 mg/kgまでの使用は安全であるとしたがまだ履行されていない。非標的動物ではアヒルやブタ、反芻動物で1 mg/kgまで毒性がないことが示されている。10%までの交差汚染ではジクラズリルの摂取量はマウスの2年間の毒性試験のNOEL 2.9 mg/kgをはるかに下回る。従って10%までの交差汚染では非標的動物への有害影響はおこりそうにないと結論した。また消費者への暴露量はADIを上回ることはないだろう。