食品安全情報blog過去記事

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摂食障害発症リスク因子の研究

Study examines risk factors for development of eating disorders
2-Jun-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-06/jaaj-ser052908.php
Archives of Pediatrics & Adolescent Medicineの6月号に発表された報告によれば、過食やパージ(嘔吐又は下剤使用)などのリスク因子は少年と少女、及び年代の違う少女によって異なる可能性がある。
ボストン子ども病院のAlison E. Fieldらは1996年から2003年の間の6916人の少女と5618人の少年(調査開始時の年齢は9-15才)について各種のリスク因子と過食やパージの関連を調査した。7年のフォローアップ期間中に少女の10.3%、 少年の3%が週に一度以上の過食又はパージを始めた。少女はパージの方が多く少年は過食の方が多い。過食とパージの両方をしているのはごく一部である。
14才以下の少女については母親の摂食障害歴があるとパージのリスクが3倍になるが、過食やより年齢の高い女性については母親の病歴は関連がなかった。全ての年齢層の女性において頻繁にダイエットを行うこととメディアに出ている人物のようになりたいと努力することは独立した過食の予想因子であった。一方男性については父親からの体重に関するネガティブコメントが過食の前兆となる。
Arch Pediatr Adolesc Med. 2008;162[6]:574-579