食品安全情報blog過去記事

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複数残留農薬の健康影響評価に関する単一のヨーロッパ見解

23.07.2008
http://www.bfr.bund.de/cm/218/einheitliches_europaeisches_konzept_fuer_die_gesundheitliche_bewertung_von_mehrfachrueckstaenden_bei_pflanzenschutzmitteln.pdf
食品から同時に複数の残留農薬が検出されることがある。それは異なる害虫用の複数の農薬を使った場合におこりうる。農薬は効果のある対象が違うので、 雑草に除草剤、真菌には抗真菌剤、昆虫には殺虫剤を使う。そのような複数残留農薬の健康影響についての問題がある。混合物を投与した動物実験では複合影響が現れるのはNOAELを超過した場合のみであろうことが示されている。 NOAEL未満の成分については相乗作用も相加作用もないと考えられる。上述の動物実験による研究は比較的少ない数の化合物で行われたものなので、 複数物質の毒性について実践的評価戦略を開発する必要がある。現在EFSAが対応している。