食品安全情報blog過去記事

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CPSCの職員は人工芝は使ってもその上で遊んでもOKであることを示す

CPSC Staff Finds Synthetic Turf Fields OK to Install, OK to Play On
July 30, 2008
http://www.cpsc.gov/cpscpub/prerel/prhtml08/08348.html
CPSCは各種人工運動場の評価を発表した。
評価の結果からは新しい運動場では鉛が検出されないかあるいは低濃度である。一部の古いものからは微量の鉛が検出されているが、いずれも子どもたちに有害な量の鉛は放出しない。
一部の人工芝に着色のために鉛が含まれることがある。古くなったり、気候条件や日光、壊れることなどにより人工芝からの鉛放出量は変わる。人工芝は運動に使われたり長いこと日光や熱に曝されたりするために表面が壊れて小さな鉛を含む粒子が放出される可能性がある。それらが口に入ることで小さな子どもたちが暴露されるが、リスクとはならない。
この評価の結果有害な量の鉛は検出されなかったが、人工芝に鉛を使わない任意の基準設定を要請する。
全体的ガイドラインとして、CPSCは小さな子どもたちは外で遊んだ後は、特に食べる前は、手を洗うことを薦める。
評価報告書
http://www.cpsc.gov/library/foia/foia08/os/turfassessment.pdf
ストリーミングビデオも提供している。




ニュージャジー州が一部の人工芝から高レベル鉛を検出したと発表してCPSCに検査を要請していた
DHSS Calls for Federal Action on Potential Lead Hazard Posed by Artificial Turf
April 14, 2008
http://www.state.nj.us/cgi-bin/dhss/njnewsline/view_article.pl?id=3174
ニュージャジー州の12の人工芝グラウンドのうち2つから土壌中鉛の基準値を超える鉛が検出されたと発表している。

New Jersey Artificial Turf Investigation
http://www.nj.gov/health/artificialturf/
ニュージャージーの言い分とCPSCの暴露推定は方法上若干違いがある。人工芝成分をそのまま体内に取り込む場合と、人工芝に触れた場合の経皮吸収と、触れた手を舐めるという経路がある。寄与が大きいのはダストを取り込んだ場合。)