食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

フッ素とヒトの健康

It’s Your Health
Fluoride and Human Health
2008-07-31
http://www.hc-sc.gc.ca/hl-vs/iyh-vsv/environ/fluor-eng.php
フッ素はほとんど全ての食品に微量存在し、飲料水に虫歯予防のために添加されているところもあるのでほとんどのカナダ人はフッ素に毎日のように暴露されている。
虫歯予防のためにフッ素を使うことは世界中の国や機関で認められている。フッ素は歯のエナメルを酸から守る。飲料水へのフッ素添加は子どもの虫歯の数を減らす。カナダでは人口の約40%はフッ素添加水を供給されている。
6才以下の子どもが歯の形成時期に高濃度のフッ素を摂ると歯フッ素症になる可能性がある。これは歯に白か褐色の染みができるもので、見た目に影響するが機能には影響しない。しかし過剰フッ素は歯のエナメルを傷害し痛みなどの問題をおこすことがある。このリスクは6才か7才で歯が作られてしまえば無くなる。ヘルスカナダは小さい子どもは練り歯磨きなどを食べてしまう傾向があるのでフッ素を含む製品には表示を求めている。
成人については高濃度のフッ素を長期間摂取すると骨フッ素症を誘発することがある。このような状態になるための暴露量は平均的カナダ人が暴露されている量よりはるかに多い。骨フッ素症は骨が密度を増して壊れやすくなるもので、痛みや関節が硬くなるといった症状から重症だと動きが制限される。
リスクを最小化するために
フッ素の摂取量を至適範囲に維持するにはいくつかの方法がある。
・ 6才以下の子どもには、飲み込む可能性があるためフッ素を含むマウスウォッシュは使わせないこと。
・ フッ素含有マウスウォッシュを使う前に歯科医に相談すること
・ フッ素サプリメントは薦めない
・ 子どもが練り歯磨きを使いすぎたり食べたりしないよう注意する。小さ
い子どもが歯を磨くときは大人がそばで見守るように。3才以下の子どもは大人が歯を磨いてやる。