食品安全情報blog過去記事

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ミズーリ大学の研究者によれば健康ジャーナリストには課題がある

Health Journalists Face Translation Challenge, MU Researchers Find
Aug. 19, 2008
http://munews.missouri.edu/news-releases/2008/0819-hinnant-release.php
メディアは常に健康情報を報道するが、多くのアメリカ人は健康増進のためには何をすべきで何をすべきでないのかを理解するのは難しいと感じている。ミズーリ大学の研究者が全国調査を行った結果、健康ジャーナリストの多くが健康問題の報告について訓練を受けておらず新しい医学の発見を伝えることには課題があることを発見した。
Amanda Hinnantと Mar a Len-R osは、健康リテラシーの欠如による悪影響を削減するためのジャーナリストの役割について検討するため、396人の新聞や雑誌のジャーナリストを調査し35人については詳細なインタビューを行った。米国医学会の定義する健康リテラシーとは「適切な健康上の決定や治療のための指示に従うのに必要な基本的な健康情報やサービスを得て処理して理解すること」である。約半分のジャーナリストが健康リテラシーという概念を良く知らないが読者の健康情報読解力は記事を書くのに重要であると言っている。調査したジャーナリストのうち健康情報報道についての特別な訓練を受けたことがあるのは18%だけであった。記者は専門用語だらけで訳がわからない記事になることと単純化しすぎて意味が無くなることの両方に抵抗しなければならない。
また健康情報を理解するには専門用語や数学の理解が必要になるが、米国教育省の報告によれば米国人の数学理解能力には深刻な問題があって、8年生のレベルに習熟しているのは米国学生の39%、12年生のレベルについてはわずか23%である。
受賞した学会発表。