Consumption of nuts, corn or popcorn not associated with increased risk of diverticulosis in men
26-Aug-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-08/jaaj-con082108.php
憩室の合併症を予防するためにナッツやトウモロコシやポップコーンを食べないようにという常識とは違って、これらの食品を食べることで憩室や憩室合併症リスクが増加することはないことが大規模前向き研究により示された。
憩室は西洋諸国にはよく見られる消化器系疾患で米国人の1/3は60才までに、 85才までには2/3が憩室を持つようになる。歴史的に医師はあまり根拠はないにも関わらず、憩室患者にナッツやトウモロコシやポップコーンを食べないようにと助言してきた。
この研究は40-75才の男性47,228人を18年フォローアップしたもので、この間に新たな憩室801症例、憩室出血383症例がみられた。ナッツやトウモロコシやポップコーンを食べることはこれらの発症に関連せず、むしろナッツやポップコーンで憩室とは逆相関が見られた。既知のリスク要因を考慮した後では、週に2回以上ナッツを食べる集団で憩室炎リスクが20%低かった。結果としてこれらの食品を避けるようにという助言は見直すべきである。
オープンアクセス
JAMA. 2008;300[8]:907-914
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/full/300/8/907