食品安全情報blog過去記事

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妊娠中に魚を食べること、母乳を長く与えることが乳児のより良い発育をもたらす

EurekAlert!(http://www.eurekalert.org/)より
Eating fish while pregnant, longer breastfeeding, lead to better infant development
9-Sep-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-09/hms-efw090908.php
American Journal of Clinical Nutritionの9月号に発表された研究。
1997-2002年に妊娠中の女性を含むデンマークの出生コホートに参加した女性から生まれた25446人の子どもたちについて調査した。出産後6ヶ月時点で母乳を与えているかどうか、6ヶ月と18ヶ月の子どもの発育状況と母親が妊娠6ヶ月の時点での食事について評価した。その結果妊娠中に魚を多く食べていた母親の子どもの運動及び認知技能が良く、長く母乳を与えることも発育の良さと関連していた。
米国の女性は魚に含まれる水銀の危険性のために魚を食べる回数を週に2回以下に制限するように助言されているが、この研究では週に3回以上魚を食べている場合に高スコアであり、栄養学的利益の方が有害影響を上回っていることようだ。
American Journal of Clinical Nutrition, Vol. 88, No. 3, 789-796, September 2008
"Associations of maternal fish intake during pregnancy and breastfeeding duration with attainment of developmental milestones in early childhood: a study from the Danish National Birth Cohort"
Emily Oken et al.
(魚中水銀の警告で米国人女性の魚摂取量はもともと少ないのがさらに落ち込んでいて、週に2回よりはるかに少ない)