食品安全情報blog過去記事

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アクリルアミド調査の結果が発表された

Acrylamide survey published
Wednesday 10 September 2008
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2008/sep/acrylamide
FSAは各種食品中のアクリルアミド濃度についての新しい調査結果を発表した。
この結果は食品の加工工程で生じる「加工汚染物質process contaminants」であるアクリルアミド、3-MCPD、フラン、カルバミン酸エチルを測定する3年計画の最初の1年のものである。これら汚染物質の量はこれまで英国や海外で行われてきた調査結果と同様であった。これまでのリスク評価に基づき、検出された量ではヒト健康リスク上の懸念を増やすものではない。
これらの結果はFSAの食生活の薦めに影響しない。FSAはたくさんの果物や野菜・パン・米・ジャガイモ・パスタ・その他デンプン質食品・肉類・魚・卵・ミルク・乳製品・を含む健康的でバランスの取れた食生活を薦めている。
調査結果
Survey of process contaminants in retail foods 2007
Wednesday 10 September 2008
http://www.food.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2008/fsis0308
英国で小売りされている10の食品群の192の検体について335の検査を行った。
アクリルアミドとフランとカルバミン酸エチルについては低用量でも発がん性があるとして達成可能な限り低くすべきとされている。3-MCPDについては安全ガイドライン値が設定されている。
アクリルアミド
178検体を調査した。最も平均値が高かったのはポテトスナックの1143 g/kg で、最高濃度が1820 g/kgだった。
3-MCPD
78検体を調査した。ビスケットやクラッカーで最も高く平均27 g/kgだった。
フラン
45検体を調査した。最も高濃度だったのはコーヒー豆で平均3232 g/kgだった。フランは揮発性が高いのでコーヒーを入れた場合にはもっと低くなると考えられる。
カルバミン酸エチル
30検体を調査した。濃度は低かった。
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/acrylamide0308.pdf
業者名も掲載されている