食品安全情報blog過去記事

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リンゴジュースのアルミニウム:フルーツジュースはアルミタンクで貯蔵しない

11.09.2008
http://www.bfr.bund.de/cm/208/aluminium_in_apfelsaft_lagerung_von_fruchtsaeften_nicht_in_aluminiumtanks.pdf
公的食品モニタリングの結果、フルーツジュース、特にリンゴジュースのアルミ含量の増加が認められた。この原因は塗料を使っていないアルミ容器にジュースを保管したためである。アルミは食品中の酸や塩により溶出する。食品中のアルミは短期間では健康に大きな悪影響はないが、長期にわたって取り続けると骨がもろくなったり貧血になったりする。動物実験では生殖器や神経系発達への影響も報告されている。そのためTWIを1mg/kg体重と設定している。
BfRはリンゴジュースのアルミの健康影響について評価した。他の摂取源からの摂取も考慮した。ほとんどのフルーツジュース、特にリンゴジュースでTWIの50%を超える。1Lあたり30 mgのアルミを含むジュースを平均摂取量飲む成人でTWIの50%を超過する。大量に飲む場合は1Lあたり8mgのアルミ含量でも超過する。子どもは体重あたりの摂取量が多いのでさらに感受性が高い。TWIの50%を超過しないことを保証するには2mg/L以下が望ましい。
BfRはリンゴジュース保管用には塗料を塗ったアルミ容器が適切であると考える。