食品安全情報blog過去記事

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我々の食品にはヨウ素が足りないことが確認された

Study confirms insufficient iodine in our food
Wednesday 15 October 2008
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/mediareleases/mediareleases2008/studyconfirmsinsuffi4075.cfm
保健省政務次官Jan McLucas上院議員は本日、FSANZによる最新のオーストラリアトータルダイエットスタディーにより多くのオーストラリア人はヨウ素を十分摂取していないことが確認されたと述べた。
ヨウ素不足は、特に妊娠女性や赤ちゃんや小さい子どもにとっては問題が大きい。中から低度のヨウ素欠乏は子どもの学習困難や運動能力や聴覚の発育に影響する可能性があり、酷い場合には重度の知能障害になる。
この研究の結果はパンへのヨウ素添加義務化の必要性を確認するものである。


第22回 オーストラリアトータルダイエットスタディー
22nd Australian Total Diet Study
Published October 2008
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/publications/22ndaustraliantotaldietstudy/index.cfm
5つの微量元素:ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、ニッケルのトータルダイエットスタディー
ほぼ2年ごとに行われているオーストラリアトータルダイエットスタディー(ATDS)の22回目。
これまでの調査でオーストラリア人の食事からの残留農薬や汚染物質の暴露量は少なく、公衆衛生上や安全上の問題はないことが一貫して示されてきた。そのため研究目的の範囲を拡大して添加物や微量栄養素についても評価対象とした。今回の22回調査ではヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、ニッケルの食事からの摂取量を推定した。
結果としてセレン、クロム、モリブデンについてはほとんどの人が平均必要摂取量近辺又はそれ以上を摂っているが、ヨウ素についてはかなりの人で不足している。FSANZはオーストラリアの食品中のヨウ素レベルについてはさらに解析を行い、2009年9月からはパンへのヨウ素添加義務化を導入する予定である。
報告書全文
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/ATDS.pdf