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BVLは子どものおもちゃや革製品の輸入・製造業者に対応を要請

13.10.2008
http://www.bvl.bund.de/DE/08__PresseInfothek/01__InfosFuerPresse/01__PI__und__HGI/Rueckstaende/2008/BUEP__2007.html
BVLは2007年全国モニタリング計画の結果を発表
魚の缶詰めの油の4つに1つはベンゾ(a)ピレンの規制値を超過していた。カット野菜や果物にはしばしば細菌や微生物汚染がみられる。革製品には有害性の高い遺伝毒性物質6価クロムが頻繁に含まれる。輸入有機野菜や果物の1%には認められない残留農薬が検出される。これがBVLが本日発表した2007年全国モニタリング計画の結果である。2007年は計画に基づき全部で28000以上の食品やおもちゃや繊維製品や化粧品や衛生用品を検査した。
食品
燻製魚と一緒に入っている植物油からはしばしば多環芳香族炭化水素が検出される。湯漬け魚の缶詰めの4つに1つはベンゾ(a)ピレンの規制値を超える。汚染が検出された製品の98%はバルト海産である。スプラウトやカット野菜や果物には細菌や微生物汚染がある。清涼飲料の約40%からはベンゼンが検出された。
BVLは企業に対し見直しを要請した。レストラン等ではスキムミルクと植物油を塩漬けにして「チーズ」と称して売っている。こうしたチーズの組成や表示にも注意が必要である。
有機野菜や果物
有機農産物として販売されている輸入製品の約1%には認められていない農薬が検出される。有機作物のデオキシニバレノール汚染は通常作物より多い。
消費者製品や化粧品
靴や服や鞄などの革製品からしばしば高濃度の6価クロムが検出される。約60検体を調べて43%から6価クロムが検出された。おもちゃにはしばしば禁止されている可塑剤が含まれる。特にソフトPVCのフィギュアや人形に多い。口紅からは2006年から禁止されているアゾ色素は検出されなかった。
(規制を「EUにならえ」にすると日本のオタク文化は滅びる)