食品安全情報blog過去記事

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ヒト尿中アクリルアミド代謝物の迅速高感度分析法

Rapid and Sensitive HILIC-ESI-MS/MS Quantitation of Polar Metabolites of Acrylamide in Human Urine Using Column Switching with an Online Trap Column
ASAP J. Agric. Food Chem., ASAP Article, 10.1021/jf801715f
http://pubs.acs.org/cgi-bin/abstract.cgi/jafcau/asap/abs/jf801715f.html
ヒト尿中アクリルアミド及びグリシダミドのメルカプツール酸(AAMA及びGAMA)、AAMAスルホキシドの分析法。6人の非喫煙者の尿54検体を測定したところAAMAは7.8−79.8 μg/Lで平均24.0 μg/L、AAMA-スルホキシドは 6.8−70.1 μg/Lで平均16.7 μg/L 、 GAMAは 1.0−23.6 μg/Lで平均3.82 μg/Lであった。この結果からはヒトは齧歯類と違ってグリシダミドへの代謝が少ないことが示唆される。
(つまりヒトでの発がんリスクは小さい可能性がある)