食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

グリーンピースの報告書「EUの疑わしいMRL」には消費者の健康リスクについて意味のある意見はない

23.10.2008
http://www.bfr.bund.de/cm/218/greenpeace_bericht_die_unsicheren_pestizidhoechstmengen_in_der_eu.pdf
2008年9月1日からヨーロッパ全体で同じMRLとする規制が発効した。規制値の調和のために、これまで何年にもわたって加盟国やEFSAで評価が行われてきた。 農薬の安全性は主に動物実験で評価され、ADIやARfDを設定し、MRLはこれらの値を考慮して設定される。
最近グリーンピースが発表した報告書「EUの疑わしいMRL」では調和されたMRLについて問題があるとし、567のMRLでARfDを超過すると結論している。BfRはこのグリーンピースの報告書について声明を発表する。
グリーンピースの報告は主にEFSAが最初にスクリーニングのために用いた方法に基づいている。しかしグリーンピースはEFSAとは違って科学的でない推定を行って結論を出している。従ってグリーンピースの意見は意味がない。