食品安全情報blog過去記事

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JAMAに発表されたピッツバーグ大学の研究によればイチョウは認知症リスクを削減しない

Ginkgo biloba does not reduce dementia risk according to Pitt-led study in JAMA
18-Nov-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-11/uops-gbd111308.php
イチョウ評価記憶(GEM)研究はイチョウの有効性と安全性に関する十分な数の参加者を確保した初めての研究である。これまでイチョウに抗酸化活性があって記憶保持に有効であることを示唆する研究があったが、実際には認知症アルツハイマー病発症には何の影響もないことがこの試験で明らかになった。また冠動脈心疾患や脳梗塞にも影響はなかった。
2000年から2008年にかけて75才以上の3069人を無作為に1日2回イチョウ抽出物120 mg又はプラセボに割りつけて6ヶ月毎に認知症検査を行った。イチョウ群では277人、プラセボ群では246人が認知症になったが統計的有意差はない。

JAMAのプレスリリース
GINKGO BILOBA DOES NOT APPEAR TO PREVENT DEMENTIA, ALZHEIMER'S DISEASE
http://pubs.ama-assn.org/media/2008j/1118.dtl#1
Vol. 300 No. 19, November 19, 2008
Ginkgo biloba for Prevention of Dementia A Randomized Controlled Trial
ビデオでも配信している