食品安全情報blog過去記事

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ソフトドリンク中の安息香酸とソルビン酸についての調査

Food survey of benzoates and sorbates in soft drinks
Monday 24 November 2008
http://www.food.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2008/fsis0608
安息香酸とソルビン酸は保存料として広く使用されていて炭酸飲料やスカッシ ュなどのようなソフトドリンクにはしばしば同時に使用されている。
食品への安息香酸とソルビン酸の使用は修正各種食品添加物規制1995 (SI3187)により規制されている。安息香酸とソルビン酸乳飲料を除く非アルコール性飲料に使用が認められている。安息香酸は150 mg/Lまで、ソルビン酸は単独使用の場合は300 mg/Lまで、安息香酸と同時に使用する場合は250 mg/Lまで使用できる。最大許容量は業者の説明文書に従って作った最終消費商品に対して適用されるもので、濃縮液の場合はこの濃度は指示に従って希釈したあとの飲料に適用される。
ソフトドリンクは小さな子どもの安息香酸やソルビン酸摂取源として主要な因子であり、この調査の結果はこれらの保存料の摂取量推定をさらに精密化するのに使用される。
この調査で対象としたのは安息香酸(E210)、安息香酸ナトリウム(E211)、安息香酸カリウム(E212)、安息香酸カルシウム(E213)、ソルビン酸(E200)、ソルビン酸カリウム(E202)、ソルビン酸カルシウム(E203)である。ソルビン酸のADIは25 mg/kg、安息香酸のADIは5 mg/kgである。
要約
250検体中1検体で最大許容量150 mg/Lを超える安息香酸が検出された。検出された濃度は健康上懸念となるようなものではないが、食品添加物規制は守る必要がある。製造業者は同じ製品の同じロットについて検査を行い、150 mg/L以下であったと報告している。
他に2つの飲料で機能を有するソルビン酸濃度が検出されていながら食品成分表示に記載がなかった。製造業者は表示の見直し又は評価中である。
詳細は以下
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/fsis0608.pdf
(製品名もわかる。検査機関2カ所の結果が比較できる。152 mg/Lを違反とは判断していない。)