食品安全情報blog過去記事

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低炭水化物ダイエットと記憶

Behind the headlines
Low-carb diets and memory
Monday December 15 2008
http://www.nhs.uk/news/2008/12December/Pages/Lowcarbdietsandmemory.aspx
アトキンススタイルの低炭水化物ダイエットは記憶障害につながる、とThe Daily Telegraphが主張している。新聞はパンやパスタなどの炭水化物を避ける食事はたった一週間で記憶に障害が出る可能性があるという。
この記事は19人の女性に3週間のダイエット期間中複雑な精神検査を行った研究に基づく。女性たちはアトキンス方式の低炭水化物ダイエットかバランスをとってカロリーを減らすダイエットかを選んだ。アトキンスダイエットの女性のほうがバランス型ダイエットの女性より一部の検査の成績が悪かった。新聞は脳のグルコースが足りないせいだと言っている。
この研究は数が少ないため極めて限られたものである。さらに女性が選んでいることからダイエット法以外にも異なる要因がある可能性がある。一部の検査で低炭水化物群の短期記憶が悪くても他の認知検査では違いはない。群間の違いの意味については不確実であるがダイエットの短期記憶や意識への影響についてはさらなる研究が必要である。