Medical myths exposed
17-Dec-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-12/bmj-mme121608.php
祭日に関する医学的神話
砂糖を食べると子どもが多動になるとか夜に食べると太るとかいった休日に関連する神話について、Rachel Vreemanと Aaron CarrollがBMJで解説。
Festive medical myths
BMJ 2008;337:a2769
Published 17 December 2008, doi:10.1136/bmj.a2769
http://www.bmj.com/cgi/content/full/337/dec17_2/a2769?q=rss_news
・砂糖は子どもを多動にする
保護者は砂糖が悪いと信じているが砂糖による子どもの行動への影響は確認されていない。砂糖に感受性が高いと思われた子どもを対象にした実験ですら砂糖入りの食べ物と砂糖無しの食べ物を食べた後で変化はなかった。科学者は砂糖神話に関する保護者の反応についても研究している。保護者が、子どもに砂糖入りの食べ物が与えられたと考えている場合には(実際には砂糖は入っていなくても)子どもの行動を多動になったと判定した。子どもの行動の差は全て保護者の頭の中の出来事である。
・ 休日に自殺が増える
家族の機能不全や孤独が増すこと、暗くて寒い冬などの条件が年末の休暇期間の自殺を増やすと考えられている。しかし科学的根拠はない。日本の1979-94年の自殺データからは、自殺は休日前が少なく休日明けが多い。一方35年間の米国のデータでは自殺と休日は関係がない。
・ポインセチアは毒がある
ポインセチア中毒による死亡事例はなく、ラットの実験では樹液や葉の毒性は認められていない(けれども毒があると信じられている。色のせい?)。
・帽子をかぶらないと熱が奪われる
寒くなると帽子を被る人が増える。身体の熱の40-45%が頭から失われるという説があるが、もしこれが本当なら帽子をかぶらない時とズボンをはかないときで同じくらい寒いはずだ。あきらかにそんなことはない。
・夜ご馳走を食べると太る
太るのは消費するカロリーより多くのカロリーを摂るからであって食べる時間はあまり関係ない。
・二日酔いは治療できる
アスピリンやベジマイトやバナナや水など二日酔いの予防や治療法は無限にある。しかしながら科学的根拠はない。二日酔いの予防は飲み過ぎないこと。