食品安全情報blog過去記事

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妊娠中の飲酒に関する報道は不正確

Published reports inaccurate concerning alcohol consumption during pregnancy
EurekAlert!(http://www.eurekalert.org/)より
19-Dec-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-12/iu-pri121908.php
最近の英国での研究に関するメディアの間違った解釈が妊婦の飲酒を薦める可能性について心配している。
ロンドン大学の研究について、メディアの中には妊婦が軽く飲酒すると赤ちゃんによいとか妊娠心中の飲酒が悪影響はないなどと間違って報道しているところがある。アルコール研究学会の小グループである胎児性アルコールスペクトラム疾患研究グループは、この研究の結果が正確に伝えられていないと述べている。ロンドン大学の研究は妊娠中に軽く飲酒していた女性の子どもは飲酒しなかった母親の子どもと比べてリスクが高いことはなかったと報告した。しかしこの結果は参加した軽度飲酒の母親が社会経済的地位が高い集団であることによると考えられる。多くの論文では適度の飲酒であっても出生時欠損を誘発することを報告している。軽度の飲酒は影響が小さいため子どもで検出できないことがある。
ホリデーシーズン前にヨーロッパやアメリカで多数報道された記事は、妊娠女性にとって魅力的で飲酒しやすくする可能性があり危険である。