食品安全情報blog過去記事

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SCFCAHの12月12日の会合の議事概要

SCFCAH - Toxicological Safety of Food Chain Summary record of 12 December 2008
19-12-2008
http://ec.europa.eu/food/committees/regulatory/scfcah/toxic/summary12122008_en.pdf
ナッツ等のアフラトキシンやレタスの硝酸などのコーデックス基準案への対応、中国産乳製品のメラミン汚染事故について更新など
アイルランドダイオキシン汚染事故について。
アイルランド当局からの説明によれば、最初に豚肉からPCB汚染が検出された農場の閉鎖を行ったのは12月1日。その後ダイオキシン汚染を確認するための検査を行った。
汚染源としてパン屋の廃棄物から作ったパンくずが同定された。汚染は乾燥の際に燃焼ガスと乾燥させる物質とが直接接触したことによると考えられるが、 調査は継続中である。汚染は2008年9月に始まっているらしいという根拠がある。汚染の可能性のある飼料は保留されている。問題の施設の飼料はアイルランド北アイルランドに提供された可能性がある。豚肉のダイオキシン濃度はEU最大規制値の約100倍であった(規制値はダイオキシンについては 1 pg/g脂肪、ダイオキシンダイオキシン様PCBの合計については1.5 pg/g脂肪)。
ダイオキシン様PCBの分析は汚染を示唆するものではあるが豚肉の非ダイオキシン様PCBとダイオキシンダイオキシン様PCBの相関は低く、非ダイオキシン様PCBの測定はダイオキシンについての基準遵守の十分な指標とはならない。
製品を検査せずに入荷できるカットオフ値としてベルギーのみが20%ではなく1%を使用している。