食品安全情報blog過去記事

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トウモロコシ粉への葉酸の添加はメキシコ系アメリカ人の葉酸摂取量を増加させる

Study Says Folic Acid Fortification of Corn Masa Flour Could Increase Folic Acid Intake among Mexican-Americans
January 5, 2009
http://www.cdc.gov/media/pressrel/2009/r09105.htm
1月5-11日は葉酸啓発週間
CDCの研究によれば、トウモロコシ粉に葉酸を添加することで重度の脳や脊髄の先天性障害リスクが30-40%高いメキシコ系アメリカ人の葉酸摂取量を約20%増加させることができる。American Journal of Clinical Nutritionの1月号に発表された。
1992年に米国公衆衛生サービスは妊娠可能な全ての女性は毎日400 microgの葉酸を摂ることを薦めたが、最近のCDCの調査ではこの量を摂っている女性は白人で40%、ヒスパニックでわずか21%であった。米国ではヒスパニック女性は神経管欠損(NTD)の赤ちゃんを産むリスクが最も高い。
1998年にFDAがシリアル、パスタ、米、パン、小麦粉に葉酸添加を義務づけて以来、NTDの率は27%低下したがトウモロコシ粉は強化義務対象にならなかったためヒスパニックでのNTDの低下が見られなかった。