食品安全情報blog過去記事

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過塩素酸塩

Perchlorate
Last updated on Friday, January 9th, 2009 http://www.epa.gov/safewater/contaminants/unregulated/perchlorate.html
2009年1月、EPAは州や地方当局が地元の飲料水の過塩素酸塩汚染に対応するのを助けるための暫定健康助言を発表した。この暫定健康助言値15 microg/L(ppb)はNASのNRCの推奨している参照用量に基づく。
以下参関連情報へのリンク
Q & A
何故EPAは最終規制を決定しないのか?
過塩素酸塩に関する健康助言案へのピアレビューコメントと予備的規制案へのパブリックコメントの結果をレビューした結果、EPAはいくつかの科学的問題についてNASの意見をもう一度聴くのが良いと信じるからである。
官報告知*でどのような意見が寄せられたか?
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20081006#p18
予備的規制上の決定(規制しないという案)に対して32000件以上の意見が寄せられた。その多くが反対キャンペーンを行っている団体と同じ文言で決定に反対する個人から寄せられたものだった。科学的知見による独自の意見もいくつかあった。
EPANASに何を質問しているのか?
ピアレビューやパブリックコメントで寄せられたいくつかの科学的問題点についてレビューを要請している。その中には15 microg/Lという値の導出に関する項目やPBPKモデルを乳幼児への影響評価に用いること、最近のバイオモニタリング結果等が含まれる。さらにヨウ素取り込み阻害作用のあるその他の化合物
への暴露と比較した場合の過塩素酸塩暴露の意味や甲状腺の健康のためにできる他の公衆衛生戦略があるかどうかについても尋ねている。
もし15 microg/L以上の過塩素酸塩を含む水を飲むことを避けるべきなのであれば、それはこの濃度以上の食品も避けるべきという意味か?
ノー。FDAは消費者はアメリカ人の食生活ガイドラインに沿った、多様な食品からなる健康的な食生活を続けるべきだと強調している。EPAの暫定健康助言は最も感受性の高い亜集団(胎児)に基づくものである。もし全ての過塩素酸塩が水に由来するのであれば妊娠女性は24.5 microg/Lの過塩素酸を含む水を飲んでも参照用量は超えない。各種食品からの過塩素酸塩暴露を制御するより水からの暴露量を制御する方が簡単であるため、EPAは飲料水の値を15 microg/Lにしたのである。


FDAによる過塩素酸塩の情報
For Consumers: Information about Perchlorate
Questions and Answers
http://www.cfsan.fda.gov/~dms/clo4qa.html
EPAの暫定値設定部分を更新した
前のバージョンの紹介は以下
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20070530#p13

ヨウ素が不足していない場合あまり関係ないので日本人にとっては問題はほぼない。主な反対団体はEWGで内容はhttp://www.ewg.org/node/27352パブリックコメントにコピペ文をいくら大量に送っても意味はないのでやめた方がいいと思うけど。)