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脳の画像解析研究に批判

Natureニュース
Brain imaging studies under fire
Published online 13 January 2009
Alison Abbott
http://www.nature.com/news/2009/090113/full/457245a.html
脳の活動と感情の関係を誇張したことで社会神経科学者が批判されている
fMRIなどを使用して特定の社会条件で脳のどの場所が活性化されているかを調べるような研究の多くが解析に不備があり無価値であるという論文がPerspectives on Psychological Scienceに発表されている。
それを巡る議論。
主に統計学的解析手法に問題ありという批判。
http://www.pashler.com/Articles/Vul_etal_2008inpress.pdf
その批判がメディアやインターネットに広く出回ったため、反論がなされている
http://www.bcn-nic.nl/replyVul.pdf
一部の研究に問題があるのは事実であるが、こうしたやりとりが批判の内容を的確に理解できない多くの人たちにとっては社会神経科学そのものへの不信となることを研究者は懸念している。
(日本の場合はもっとレベルの低い理由で神経科学というか「脳科学」が胡散臭くなってしまっているのですが・・・。インチキを放置してブームで研究費が入るからいい、というような姿勢では研究者そのものが社会から信用を失くすのでは。)