食品安全情報blog過去記事

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テキーラのブームが社会的環境的悪影響の引き金となる

Tequila boom triggers social, environmental hangover in Mexico
13-Jan-2009
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-01/ncsu-tbt010709.php
ここ15年間のテキーラの増産がメキシコの社会・環境問題を引き起こすかもしれないと研究者が報告した。
テキーラはメキシコの法律ではJalisco州と他の4つの州でのみ生産することができる地理的表示(GI)製品である。しかしテキーラのGIは社会的にも環境的にも持続可能ではない。テキーラの原料となるblue agaveは植えてから収穫までに少なくとも6年かかるため、企業は伝統的栽培者から購入するのではなく独自にこれまで栽培されていなかった土地で栽培を行っている。その結果伝統的栽培者は弱体化し伝統的製法も失われていく。GIを維持するには法的規制の中
に持続可能な生産方法や長期的環境影響も含むべきである。