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SCFCAHの2008年12月16日の会合の議事録

SCFCAH - Genetically Modified Food and Feed and Environmental Risk Summary record of the meeting held on 16 December 2008
27-01-2009
http://ec.europa.eu/food/committees/regulatory/scfcah/modif_genet/sum_16122008_en.pdf
1.LLRice601の緊急規制についてのレビュー
米国の2008年収穫についての検査結果では全ての検体からLLRice601は検出されていない。
2.飼料部門での低レベル混入問題についての技術的解決について
EU域内での協調アプローチを検討している。
3.GM食品及び飼料の規制枠組みについての評価
4.Bt63米の緊急規制に就いてのレビュー
その他
オーストリアが発表したNK603xMON810のマウスにおける長期生殖影響研究について。
2008年11月11日に公開されてメディアがNK603xMON810トウモロコシがマウスの生殖に悪影響があると間違った報道をした。オーストリア政府はこの研究はGMOの安全性に関するオーストリアの10年以上にわたるグローバルな取り組みの一環であり、ピアレビューのある科学雑誌には投稿されていないが政府が公表したもので、早いうちに科学雑誌に発表すると説明した。
EFSAはこの研究をレビューして重要なデータの欠落や間違いや矛盾などがあるため何の結論も導き出せないと報告した。英国からは英国の担当科学委員会も同じ結論に達しているとの報告があった。EFSAは一般からの注目が高かったためGMOパネルの議事録などをEFSAのウェブサイトに掲載したとの報告があった。
各国代表はEFSAの解析に感謝し、この報告をもとに一般に間違った情報を伝えたことについて残念だという議論が行われた。議長は、このオーストリアの報告はNK603xMON810トウモロコシの安全性に疑問を投げかけるようなものではないということについてこの委員会で合意されたと結論した。この種の研究の一般へのコミュニケーションについては根拠のない不安を与えることは避けねばならない。
オーストリア叱られる。GMに関しては反対派の乱暴狼藉ぶりが目立つ。)